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2012年6月

2012年6月27日 (水)

「製造業が日本を滅ぼす」読みました

日本の製造業はどこにいくのか。ずっと考え続けているテーマです。最近書店に行ったら、「製造業が日本を滅ぼす」(野口悠紀雄著、ダイヤモンド社)なる本が目につき、思わず手にとって買ってしまいました。

 

 

 

なかなか刺激的な題名です。製造業は日本の根幹産業。それが日本を滅ぼすとは、なんというアンチテーゼ。論点は何だろう、興味津々、読んでみました。

 

 

 

素直な感想ですが、ちょっと想定していた内容と違う。というのは、製造業を題材にしているので、技術論も加味した議論を予想していたのですが、内容は経済論的な切り口からの議論でした。

 

円高、貿易赤字は今後改善されず定着する。そのような環境下では、従来型の輸出産業振興ではやっていけない。考え方を変えないといけない。国内の製造業を保護し、輸出産業として育成しても、円高環境下では、産業がなりたたない。つまり、国内産業として製造業を第一に考えるなら、日本はやっていけない。という話です。製造業は、海外移転し、海外で利益を稼ぐことにしてもらい、国内では、製造業で失われた雇用を、海外投資などで得た資金や人材を含めた海外資産の輸入を使って新産業を育成し、吸収すること。新産業としてはサービス業があり、また医療福祉分野が期待できると。介護士等の低賃金問題に関しては、思い切って所得をあげる政策をとるべきと。

 

 

 

中々示唆に富む議論だと思います。特に、製造業の海外移転を了とする話は、完全に同意です。この流れは変えられません。残せるもののみ、残せばよい。問題は、そうすることによって失われた雇用をどう補てんするか、を具体的に考える事です。

 

 

 

同書の中で、ヒントになる記述がありました。海外から人をどんどん入れる事。まさに、そうかもしれません。海外から優秀な人々にどんどん来てもらい、日本人の苦手な起業をどんどんやってもらい、新産業を作ってもらう。いささか乱暴な話ではありますが、そのくらいやらないと、日本の構造改革はできないかもしれません。その時、日本人の閉鎖性も、なんとかする必要があるでしょうね。

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