マイベストプロ

無料ブログはココログ

2012年4月12日 (木)

エレクトロニクス敗退の原因は?

最近、新聞を見ると、パナソニック、ソニー、シャープの巨額赤字や、台湾EMSホンハイのシャープ子会社への資本参加など、日本の名だたるエレクトロニクス企業の不振が喧伝されています。

 

 

 

その原因の一つは、確かに液晶テレビ等のエレクトロニクス製品が、デジタル技術の成熟化によりコモディティー化したことにあります。そのお蔭で、製品がモジュール化し、競争激化による供給過剰で価格下落を招き、大幅な業績悪化を招いたと思います。

 

 

 

この議論は正しいのですが、もう一つ、重要な原因があると、私は感じています。それは経営者の強力なリーダーシップ。現代の変化の激しい時代には、強烈なリーダーシップによる、時代を先読みした状況判断と思い切った決断力が求めれます。現在好調な、米アップル、韓国サムスン、台湾ホンハイ、すべて強烈な個性をもつ、強い創業、または第二創業リーダのもとに業績を伸ばしてきた会社です。このような企業では、思い切った投資、思い切った経営戦略をとる事ができ、市場の環境変化に対応した、いわば時代にちょっと先んじた経営ができると思います。どこかで読んだ話ですが、ホンハイCEOのテリー・ゴー氏が日本企業との比較で自社の強みを語っていましたが、その時に挙げていたのが、強いリーダシップによる意思決定の速さです。

 

 

 

日本は、今の政治状況にみられるように、決定できない社会。コンセンサスを重視し、出る杭は打たれる。批判を押し切って事をするめることに対する罪悪感がある、等、社会文化的風土に支配されています。上記の名だたる企業においても、トップは、持続性のないサラリーマン社長。そのため、リーダーシップを発揮する度土合が、創業者とは異なります。

 

 

 

今後、日本の企業が再浮上するためには、日本の政治状況と同様に、既存企業ではない中堅、ベンチャー企業の振興を伴う、抜本的な改革が必要と感じるのですが。

2012年3月28日 (水)

シャープの再建戦略

昨日と今朝の新聞で一番インパクトを受けたのは、シャープが台湾のEMS企業から出資を受けることになり、その企業が筆頭株主になるという記事でした。

 

 

 

日本のエレクトロニクスメーカが、韓国等の海外メーカの攻勢にあい苦境に立たされていることは事実で、またこの原因には、韓国のウオン安、過激な円高、デジタル製品のコモディティー化等、環境変化に伴う要因があり、日本企業は、全体として逆風にさらされているのは仕方がないと思います。

 

 

 

しかし、そのような環境変化の中でも、変化を予知し、事前にそのリスクを回避するのが、経営戦略の役目ですが、この点において、シャープはこれまで十分な戦略を立てていたのでしょうか。

 

 

 

液晶テレビ製造において、川上から川下までをコントロールする垂直統合戦略をとり、また

 

海外企業に対しての技術流出を避けるべく、工場全体をブラックボックス化する戦略をとってきたと思いますが、そのような動きに対して報道の論調はおおむね好意的でしたが、このブログではその当時懸念を呈してきました。というのは、2000年代に入り、デジタル技術の進展は猛烈で、高度な製品であっても、自社だけでまかないきれない世界は迫っていると感じていたからです。

 

 

 

その懸念が現実のものとなってしまった、というのが、今朝の記事のインパクトでした。そして、更に象徴的なのが、提携先が、完成品メーカではなく、世界最大のEMS(電子機器の受託製造サービス企業)です。これは、今後の電子機器製造業界の水平分業体制へのパラダイムシフトを如実に象徴していると思います。

 

 

 

このような中、日本企業はどうして生き残るのか。シャープの今後の経営戦略に注目です。

2012年3月27日 (火)

パナソニック、2012年度にFA事業の売上高を2,000億円に拡大へ

日本のFA業界は現在絶好調ですが、パナソニックもその波にのろうという気配です。TV事業などのエレクトロニクス事業が低迷する中、収益事業としてFA事業を強化するとの戦略。この分野でのブランド力は他社に比べて正直見劣りしますが、果たして成長軌道に乗れるか。今後の動向が注目されます。

パナソニック、2012年度にFA事業の売上高を2000億円に拡大

2012年3月22日 (木)

エンタープライズソフトウエアは高成長

製造業のコンサルティング会社ARCによると、世界のエンタープライズソフト市場の2011年成長率は、8.6%と高率であったと報じています。(ARC Insight) 製造業のグローバル化により、業界の競争はますます激化しており、他社に負けないQCDを実現するには、ITCの力は不可欠なのでしょう。 私の知っている企業も、最近ERPを導入しました。

 

製造業において、これからの競争力強化には、中小中堅企業においてもICTの導入と、そのシステム構築をマネジメントできる経営人材の育成が不可欠になってくると思います。

2012年3月19日 (月)

自動車のモジュールアーキテクチャ

昨日の新聞を読んでいたら、ドイツ・フォルクスワーゲンのモジュールアーキテクチャの話が載っていました。製品アーキテクチャ論で、摺合せ、モジュラーと切り分ける考え方は有名です。その説では、日本の自動車産業が強いのは、数万点に及ぶ部品の全体調整をうまくやって一台の自動車を作る摺合せ技術に強みがあるから。そしてパソコンや最近のデジタル家電等は、すでに部品の組み合わせで製品が作れるため、その強みを発揮できず、日本の企業はどんどん競争力を失っていると、言われています。

 

 

 

その自動車までも、モジュラーアーキテクチャになってくると、日本の製造業はどうなるのか、いささか心配なところです。

 

 

 

10年以上前に、自動車の製造技術を調査したことがありますが、その時もある日本の大自動車企業の技術者が、モジュラー型の自動車について言及していました。その時、自動車もいずれはパソコン並みにモジュラー構造になるのではないか、と言われたことが印象に残っています。

 

 

 

さて、今回の記事は、その流れを進めたもので、できるだけコンポーネントを共通化して組み合わせ可能性をたかめ、様々な大きさや用途、地域に合う車を作ることを考えているようです。例に上がっているのは、馬力の強い車、小さい車のエンジンは同じものを使い、強い車にはそのエンジンにターボをつけて馬力を強化する等の事を考えているとしています。

 

 

 

確かにこの方向は今後も推進されると思いますが、現在の自動車への適用は、パソコンのような水平分業体制のようには、なかなか到達しないと思います。それより、正念場は、現在の自動車が電気自動車にシフトしてきたとき。その時こそが製造業界全体を含めた大きなパラダイムシフトが起こるのでしょう。その時がいつか。その辺の見極めが今後の経営者の課題だと思います。

2012年3月 5日 (月)

中国の工作機械メーカ

工作機械の生産額は、日本が永らく1位の地位にありましたが、ついに2009年、急追する中国にその座を明け渡しました。その中国でのリーディング企業のレポートが、本日の日経新聞に掲載されていました。その名は「瀋陽機床」。

 

 

 

2011年12月期の売上は約180億元(約2300億円)で、前年比25%以上の伸びとのことです。

 

中国製工作機械と言えば、低価格機をイメージしますが、瀋陽機床は、上位機種であるNC搭載機についても技術開発に力を入れ、自社開発NC搭載機の比率を増やすそうです。

 

 

 

NC市場は、日本のファナックやドイツシーメンスの独壇場だったのですが、中国メーカの台頭により、その景色がどのように変わるのか、注目どころです。

 

 

 

尚、瀋陽機床は、2009年に、自社製NC「飛陽NC装置」の開発と産業化に成功したとの報道が流れましたが、現在のNCはその系統なのでしょうか。いずれにせよ、中国の産業力は、留まるところを知らないようです。

2012年3月 1日 (木)

SIEMENSがエネルギーコンサル会社を買収

米国のエネルギー・コンサル会社 Pace Global がSIEMENSに買収されたたとのことです。エネルギー産業は今後の成長業界ですが、包括的なサービス体制を築く戦略が今後、どの企業にも必要でしょう。

2011年11月28日 (月)

SAPの中国戦略

ERP開発ベンダーの独・SAP社が最近発表したところによると、2015年までに中国市場に対し、20億ドルの投資をして積極的な市場攻略にでる戦略とのことです。

単に販売だけでなく、研究開発から現地化し、トータルソリューションの提供をするとのこと。

中国市場は、ますます熱くなってきました。

2011年11月24日 (木)

SIEMENSがまたエンジニアリングツール企業をM&A

PLMソリューションの提供に力を入れている独・シーメンスは、この程アメリカの複合材料設計ツール開発企業Vistagy, Inc.の買収を発表しました。

 

続々と続くPLM業界のM&A。留まるところを知りません。

2011年10月27日 (木)

ファナック、最高益

FA業界は軒並み好調な業績を出していますが、その第一人者ファナックもご多分にもれず最高益をたたき出したようです。

 

昨日の日経新聞には、「今期純利益25%増、NC装置好調」との見出しが躍っていました。

 

利益の源泉は、NCとロボットで、NCはアジア向け、ロボットは欧米の自動車産業向けが好調だったようです。

 

とにかく、NC装置は利益率6割と、驚異的ですので、売れば売るほど利益が積みあがる構造です。

 

ファナックにとってNCは世界シェアダントツの独壇場ですが、追従者はもう出ないのでしょうか。技術的にはかなり成熟した世界だと思いますが。

 

パソコン業界のように、そろそり業界が水平統合型になるんではないかとの意見もありますが、FAの世界は、品質や信頼性の問題が非常に厳しいので、なかなかそういうわけにはいかないのでしょう。

«「日本製造業の戦略」読みました